《1》


2004年。3式メカゴジラがゴジラとの壮絶な戦いを繰り広げてから
一年の時がすぎた。
おそらくまた襲ってくるであろうゴジラとの戦いに向けて
訓練を続ける特生自衛隊、
より強いメカゴジラを作ろうと開発班は日夜研究を重ねていた。

「MITへ行かせてもらえませんか」

政府のメカゴジラ担当長官に、開発班の湯原が話している。
湯原の渡米は、ある日本人に会うのが目的だった。
その人物は高校時代にロボット開発に目覚め単身渡米、
飛び級で進級したMITでは一年目にして
ロボット関係の特許を三つも取ったという人物だった。

「Hi Dr.YOSHIZAWA」
「WHAT?」
「Your guest come here from JAPAN」
「OK,I’m going soon」

研究室でパソコンに向かっていたその人物は、
日本からの来客と聞き、慌てて応接室に向かった。

「お待たせしました」

部屋に入ってきたその人物を見て、湯原と政府要人は一瞬驚く。

「…君が、吉澤さん?」
「ハイ、吉澤ひとみです」

ロボットに関しては次世代の中枢を担っていくであろうといわれている人物、
吉澤ひとみはまだ18歳だった。
そして硬い学問とは裏腹に、
茶髪で色白のかわいい顔をした少女だったのだ。

「あの、今日はお願いがあってね」

湯原が簡単に機龍(メカゴジラ)プロジェクトの話をする。

「このチームに君に是非加わって欲しいんだ」
「ほんとですか!」

ひとみは身を乗り出した。

「興味ある?」
「ありますよ、大有りです。
ちょっと待ってくださいね」

そう言うとひとみはノートパソコンを起動した。

「これ、見てもらえますか?」
「・・完璧だ」

暫くパソコンに見入っていた湯原が呟く。
パソコンには改良型機龍の原案が入っていたのだった。

 

即刻日本に帰ってきた開発班は改良型の開発に入る。
18歳のひとみを中心に大人たちは動いた。
最初は見た目と若さに訝しがっていた大人たちも
ひとみの実力を前にすると認めざるを得なかった。


そして三ヵ月後―。
会議室にある待った開発班と
機龍隊隊長の富樫と3式機龍オペレーターだった家城、
戦闘機しらさぎのパイロット葉山が同席していた。

「どうも。今回チーフを勤めさせてもらいました吉澤です」

そう話し始めたひとみを見て、
機龍隊は一瞬驚く。
ひとみはそんな反応は気にしない様子で話を続けた。

「4式機龍は基本的に3式をベースとしているので
根本的なエネルギー源や武器は同じです。
改良点としては前回の戦いにより露呈した問題及び
更なるパワーアップのため、ダブルオペレートの形をとります」
「ダブル?」
「はい。前回同様のしらさぎからのリモート操作、
そして今回は搭乗においての操作が加わります。
それにより以前より細かい動きが可能となります」
「危険性は?」
「身体にかかるGはものすごいものがあると思います。
でも戦いにおける危険という意味では、
相手がゴジラなわけですから、
リモートの場合とそう代わりはないと思います」
「富樫隊長、誰かいい人材はいますか?」

暫く考えていた富樫が口を開く。

「3式同様、リモートコントロールは
経験のある家城隊員で行きたいと思います。
搭乗の方は…。一度隊を訪ねてきてもらえますか」

 

そしてその翌日、湯原とひとみの姿は
特生自衛隊富士演習場にあった。


 つづく

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