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SIDE YUKO

あぁ、もう!
なんでこの子らはこんなじれったいんや。
端から見とったらお互いがお互いのこと思いあってるの
めっちゃようわかんのに
なんで当人同士がわからへんねん!
あたしがしてあげられんのは
その気持ちに気づかせてやることかな…
そのためにあたしが悪者になってもええわ
殴られんのはちょっといややけど…
よっすぃ〜力強そうやしな…。
でも…かわいい妹分のためや!

「自分で、その目で確かめたら?」
「…え?」

ごっちんは今、上半身にあたしのパジャマを羽織っただけの姿で
あたしのベッドにおる。
普通、何も聞かずにそれを見たら勘違いするやろ…。

「寝室におるし」

よっすぃ〜が怖い顔をして寝室をあける。
あ〜あ…よっすぃ〜、ごっちん見て固まってる…。

「真希ちゃん?」
「……」
「…何してんの?」
「見てのとおり」

ごっちんも相当な役者やな…。
よっすぃ〜、泣きそうやんか。

「…見てのとおりって?」
「上着はだけてベッドにいるんだよ?
わかんない?」
「…寝たの?」
「…寝たよ」
「くそっ!!」

よっすぃ〜があたしのほうへと詰め寄った。

「な、なんや?」

よっすぃ〜の腕があたしの胸倉を掴む。

「…殴りますよ? 歯、食いしばってください」

あたしは目をつぶる。

「やめて! 裕ちゃんは悪くないんだから!!」

ごっちんが叫ぶ。

「殴るんなら、私を殴りなよ、よっすぃ〜」

ごっちんはあたしとよっすぃ〜の間に入った。


沈黙が流れる。

「くそぉ…」

よっすぃ〜は外へ飛び出していった。
脱力したようにその場に座り込むごっちん。


「なあ…ほんまによかったんか?」
「だって…よっすぃ〜の欲望に答えてあげられないんだよ?
それならいっそ嫌われたほうがいい」
「なんでや。もともと二人は親友やったんやろ?
身体の関係なくてもやってけるんちゃうの?」
「もう一線越えちゃってるんだもん…
いまさら戻れないよ」
「ごっちん…」
「何かしんどくなってきた…休ませて」

そういってごっちんはまたベッドにもぐりこんだ。
あたしは何も言えずそんなごっちんを見つめてるしかなかった。


 

つづく

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