日程:2003年11月2日(日)
場所:岐阜 長良川公園
▼プロローグ▼ | ![]() |
全国から1500名ものスケーターが集結する1年に1度のインラインのお祭り長良川カップ。くれぐれもNカップなどと略したりしないように。えーと、Nカップってことは、トップとアンダーの差が42.5cm?(なんの計算をしてるんだか)

いつもお邪魔している広大な長良川公園は、大勢のスケーターでぎっしり。「うわあ。インラインスケートをやってる人って、こんなにもたくさんいるんだあ!」と、もうそれだけでびっくり。

男の人に女の人、子供からお年寄りまで、ロードレーサーにスラローマーにダンサーにホッケー選手、さらにビギナーからプロ選手まで、様々なスケーターが大集合。
この時期にしては朝からひじょうに暖かく、天気も良好。最高のコンディションの中、いよいよ長良川カップ開幕です!


まずはスラロームから。全長80メートルのコースに、ポール12本、パイロン6個を設置し、その間を左右交互に走行する競技であります。
今月は何度もこの会場で練習を繰り返してきたので、遠方から来られた方たちよりは断然有利なはずなんですが……うーーん、スキーヤーのくせにスラロームはどうも苦手。
競技開始直前にも何本か練習したんですが、練習のときとほんのわずかでも状況が違うと、もうそれだけでおろおろとうろたえちゃいます。本番のポールは練習用より固いので、「うわああ、腕が痛いよおお」とおろおろ。練習時は赤だったパイロンが青に変わっているので、「うわああ、見にくいよおお」とおろおろ。左に見えるダンス会場では、セクシー姉ちゃんが華麗に踊っていて、「うわああ、お近づきになりたいなあ」とそちらに気をとられてきょろきょろ。汗にまみれてどろどろ。すってん転んでゴロゴロ。ミニストップのかき氷はハロハロ(意味不明)。

ゴールから先は、わずか10メートルほどのスペースしかなく、突き当たりはスポンジクッションの壁。全力で走ってきたあとは、当然そのクッションに激突するしかないわけで、これがまた結構な衝撃。最初の滑走では、どのようにしてクッションに突撃すればいいかわからず、顔面を思いきりぶつけて泣きそうになりました。ヘルメットの内側がおでことこすれて、赤くすりむけちゃったし(涙)。あのクッションで怪我をするなんて、もしかして豆腐の角に頭をぶつけて死ぬくらいに不器用か?
まだまだブレーキ操作があまり上手でない僕は、ほとんど減速しないままクッションに激突していくもんだから、そのたびにクッションがずれまくり。「やれやれ、またずれちゃったよ」と係員が苦笑いしながら直してました。あああああ、申し訳ない。

さてさて、そんなわけでいよいよ本番。長蛇の列に並び、ひたすら順番が来るのを待つ。この時間が結構つらい。緊張も加わって、スタート直前にはほとんど硬直状態。追い風が吹いており、どうやら皆さん、練習時よりも早いタイムを出しているらしい。うう……ますますプレッシャーが。
1本目スタート。頭の中が真っ白になりながらも、とにかく必死でポールをくぐる。結果は13秒540。うーーん、まあ、僕としては妥当なタイムか。ひそかにライバル視していたスキーおたくさんが12秒前半という好タイムをマークしていたので、僕もできることなら12秒台を出したかったんだけど、やはり無理でした(今まで13秒を切ったことがないんだから、当然といえば当然なんだけど)。
2本目は1本目ほど緊張はしなかったんですが、風向きが変わったこともあり、13秒602。
ちなみに入賞者のタイムは全員10秒台。わずか80メートルの戦いで3秒も差が出るなんて……(涙)。でも、僕だって、9月に初めてタイムを計ったときは、14秒台を出すのが精一杯だったわけで、この2ヵ月間で確実に1秒はタイムを縮めたわけですから、この調子でいけば、来年には12秒縮んで、をを、1秒前半で優勝だあ。




スラロームが終了したあとは、ほとんど休む間もなく、ロードレースのファミリー&ビギナー部門がスタート。
順位やタイムを争うのではなく、みんなで2キロメートルを楽しく滑ろう……という主旨のはずなんですが、皆さん凝りに凝ったコスチュームで出場するため、ほとんど仮装大会のノリです。
あいねぇ率いる我々のチームは、「ウェスタンをテーマに、みんなでノリノリに踊っちゃおう!」と計画。ウェスタンっぽい格好をした人たちが、スタート地点にぞろぞろと集結してきます。

ジーパンって、普段は滅多に穿かないんですが、この日のためにタンスの奥底から引っ張り出してきました。たぶん、ジーパンを穿くのって3年ぶりくらいなんじゃないかなあ。少し防虫剤くさかったけど、ウェストがゆるゆるになっていて、かなり嬉しかったです。これもインラインを始めたおかげ。



さて、和気あいあいとした空気の中、いよいよスタート。子供からお年寄りまで、たくさんの人が、思い思いのスタイルで滑っていきます。



あああああ、くわまん夫妻のドラキュラ&神父(?)の写真が見つからないや。残念。
ものすごく似合ってたのになあ。
さてさて我らがウェスタン軍団は、あまりにも人数が多いために、最後尾で出撃。いさ−2さんの背負ったスピーカーから流れる軽快な音楽に合わせて、ダンスを踊りまくる。
……が、審査員の目の前で突然、音響トラブル。
音楽が止まってしまいました。
うわあ、一体どうなるんだあ──と、はらはらどきどきしながらも、「うおおおお!」と周りはなぜか異様な盛り上がり。しばらくして、なんとか復旧したけれど、もし音楽が止まったままだったとしても、みんなのノリの良さで、きっとどうにか乗り切っちゃったんだと思います。
遅れを取り戻すために、ダンス再開後はいきなりのハイペース。最初の予定では、ダンス部分は止まった状態で、移動は間奏部分で行なう……ってことになってたんだけど、結局、ダンスしながらも前に進んでましたね。これは技術的にかなりハードでした。前方に進みながら、かかと、つま先で交互にステップなんて、僕にはできません……(T_T)
折り返し地点を過ぎた頃には、テンションも最大まで高まり、間奏部分では「ハイ! ハイ! ハイ!」とかけ声の嵐。たとえ周りの反応が冷めていようとおかまいナシのものすごい盛り上がり。巨大パイロンに扮した人がゴール前に立っていて、そのまま折り返して2週目に突入しそうになったり。周りの人たちまで巻き込んでのダンスはホント、楽しかったです。
ゴールインしたあとは、息ぜいぜい、足がくがく。首に巻いていたスカーフは、汗で完全に色が変わっていました。
「さーて、ひと休みするかあ」
と、テントの中に座り込もうとすると、
「では、引き続きまして、ロードレース男子オープンの予選を行ないまーす。選手は集合してくださーい」



もっとも出場選手の多いロードレース男子オープン(2キロ)は、全部で139名の参加。これだけいれば、モーニング娘。が9チーム以上できちゃいます。いや、結成したところで気持ち悪いだけなんですが。
139名を5組に分け、各組上位5名が決勝へと駒を進められるルール。つまり、決勝進出はわずか25名。うーーん、厳しいなあ。でも、この日のために頑張って練習してきたんだから、できることなら決勝に残りたいよなあ。あ、だけど、そんなこと口にしたら笑われちゃうかなあ……などと、様々なことを考えながら、出番を待つ僕。
過去のデータを調べてみると、ひとつの組に強い選手が固まることも多々あるそうなので、そーゆー強敵組にエントリーされないことをひたすら祈ったんですが……神は僕の願いを聞き入れてくれるでしょうか?
2組目の選手がスタートし、招集場所へ僕を含めた3組目の選手が集まってくる。
……あ。

S水さんのあとを追いかけ、とりあえず4番手につく。なんとか引き離されないようにと頑張るんだけど、前の人にぴたりくっつくという技術がまだなく、途中で1人に割り込まれてしまいました。
5番手で折り返し。僕の後ろにもっと密集しているのかと思ったら、6番手とは数メートル離れている。「よーし、これならなんとかなるかも」と考えているうちに、3番手と4番手の間が少しずつ離れ始める。
……今回初めて、駆け引きの難しさってのを知りました。いったん前の一団と離れてしまうと、風の抵抗をモロに受けるため、再び追いつくのがものすごく困難になるんですよね。このまま4番手の後ろについて体力を温存するか、あるいは3番手に追いつくか──うーーん、どうすればいいんだ? と悩んでいるうちに、3番手と4番手の差はますます開いていく。
「えーい、追いかけちゃえ!」
意を決して、4番手を抜いたんですが、その頃にはもう3番手は20メートル以上先を滑っていて……全力を出しても、なかなか追いつけない。うわあ、もっと早く追いかけていればよかったあ──と思っても、あとの祭り。差はまったく縮まらず、体力だけが失われていく……。
こちらは必死なのに、前方の3人は余裕の表情。力の差をまざまざと見せつけられた感じ。結局、僕は難関の上り坂で完全にオーバーヒートしてしまい、再び5番手に落ちてしまったのでした。
ラストはへろへろ。何度も転びそうになりながら、それでもなんとかギリギリ5位でゴールイン。あと数十メートルコースが長かったら、さらに抜かれていたかもしれません。
3番手と4番手の差が離れた瞬間に3番手の後ろへ素早くつくか、あるいはそのまま4番手の後ろにくっついて体力を温存してラストで巻き返すか──そのどちらかを選ぶべきだったわけで、いやあ、ロードレースって本当に奥が深い。
学生時代はずっと水泳をやって来た僕ですが、あれはただ単純に全力を出しきればいいだけだったのに対し、こちらは頭も使わなくちゃいけないんだからなあ。いい替えれば、技術や体力がすべてではない分、僕にもまだ勝ち目があるということで、うーーん、ますますこのスポーツの虜になっちゃいそうです。


念願の決勝進出に、諸手をあげて喜びたいところなんですが……後半のオーバーペースに完全ダウン。先日の110キロマラソンのほうがまだ楽だったぞ、とマジで思ったほど。決勝は倍の4キロ走らなくちゃならないわけで、それを考えるとますます疲れが……。
このあとは、フリーダンスチャレンジに出場するため、すぐにイベントステージへ向かわなくてはなりません。レース終了からダンス開始までには20分以上の時間があり、着替えも含めて充分余裕だとタカをくくっていたんですが……時間には余裕があっても、身体がいうことをきかない。テントのポールにつかまりながら必死で身体を起こし、よたよたとダンス会場へ……。



息も絶え絶えに、ダンス会場までやって来ると、ちょうど最初の組のダンスが始まるところでした。チーム名は「Love & F3 Kanako」。あいねぇがt.A.T.uに挑戦です。


いやあ、笑わせてもらいました。ほとんどぶっつけ本番で登場したみやっち
の細かい演技にも爆笑。皆さんもぜひ動画で確認してください。
♪おにくまへん、おにくまへん、おにくまへん(だから違うって)
……と、いつまでも喜んでいる場合ではなかった。4組目が僕の出番なんであります。それまでに着替えを終わらせなければならない。慌てて舞台裏に走り、用意していた衣装に着替える。
……ここまで読んで、疑問に思われた方もたくさんいることでしょう。おまえにダンスなんてできるのか? ふふ。もちろん、できるわけがありません(おい)。
僕は目立ちたがり屋のボディコン姉ちゃんに扮して、ダンス会場に乱入するという役割。友人から譲ってもらったボディコンスーツに身を包み(パーティーグッズなどではなく本物)、白い扇子を持って待機。
そして、いよいよ4組目。チーム名は「A2A」。あいねぇ(再び登場)とあっきーによる中国舞踊(?)が始まる。

二人が踊っている途中で、いきなり音楽がディスコミュージックに変わり、そこへ僕が乱入……の予定だったんだけど、ステージに飛び込むタイミングを間違えて、「うわっ、早すぎた!」と壁に貼りつくはめに……。
あああ、あんなに一生懸命、練習したのにいいいい(T_T)




詳しくは動画をどうぞ(笑)。
ほかのダンスチームのときは、踊ってる最中に司会者がコメントを読み上げていたのに、このダンスに限ってはなぜか不気味な沈黙が続いてました。この沈黙は一体なんだったんでしょう?(^_^;)
それはさておき、倒れたときの「汚な〜い」というコメントはどーゆーこと?
この日のために、お気に入りの真っ赤なパンツを穿いていったのに、失礼しちゃうわねえ、もう。 ←どうやら、すっかりなりきっているらしい。
そんなわけで、思いっきりミスを犯しつつもなんとか終了。
本当は6組目のひげダンスにも参加するつもりだったんだけど、着替えている間に終わっちゃった(T_T)
よく考えたら、ボディコンスタイルのまま、参加すればよかったんだよなあ。

続くソロ部門も大いに盛り上がり、フリーダンスチャレンジの楽しいひとときは過ぎていったのでありました。





ダンス会場から戻ってくると、ロードレース会場はちょうど男子シニアエキスパートがスタートしたところ。さすがエキスパート。シニアとはいっても、迫力が違います。
大声をあげて応援するものの、どうもまだ予選の疲れが残っているらしく、「頑張れっ!」と叫ぶたびにくらくらあっと立ちくらみが……。昼ご飯を食べてないのが最大の原因なんだろうけど、あと40分ほどで男子オープン決勝。今食べたら、ゲロゲロっと吐きちらすこと間違いナシなんで、1発チャージのゼリーを口にしながら、なんとか我慢。おおおおっ! NIKEさんが2位で帰ってきたぞおお。頑張れえええええっ! くらくらくらあああっ。

レース直前、NIKEさんの娘さんからひっつき虫(↓)をもらう。せっかくだからと、お守り代わりにシャツに貼りつけておくことに。

この植物って、正式名称は「オナモミ」っていうんですね。
オナモミ……ちょっと恥ずかしい名前(赤面)。
大体、こんなもので揉まれたら、血まみれになるって(なにが?)
そして、ついに男子オープン決勝。
まだ体力は回復してないけど、最大の目標である「決勝進出」は果たしたわけだから、予選のときよりは幾分気が楽。あとはベストを尽くすのみ。

決勝は2列目でスタートしたんですが、人混みに挟まれていると、前にも飛び出すことができないし、後ろからも押されるし、あんまりメリットはないんですね。おかげでスタート直後、バランスを崩して転びそうになっちゃいました。これからは絶対に最前列(あるいは最後尾)でスタートすることにしようっと。
なんとか体勢を立て直して、集団の中へ入り込む。……とはいっても、予選とは違ってかなりのスローペースなので、10人以上の行列でのろのろと進んでいく。
このままのペースだったら楽だなあ……と思ってたんだけど、当然そんなはずもなく、最初の折り返し地点を通過したところで、後ろから1人の選手が飛び出してきて、一気に先頭集団が加速。
ここでこのスピードについていけば、絶対に後半でばててしまうと思い(ってゆーか、そもそもついていけない)、僕は第2集団にくっつくことに。

「うっしゃああああ!」と気合いを入れるものの、2キロの折り返し地点のコース幅が狭いことをすっかり忘れていて、危うくコースアウトしそうになりました。危ねえ、危ねえ。

2週目は、前を滑っている人の背中だけを追いかけ、抜かしてくる人がいたら、そちらの背中に素早く移り……ってな感じで、それほど体力を使わずに走ることができました。3キロ地点を過ぎたところで、前を走っていた選手が不意に横へ移動。どうやら、僕の後ろにつこうとしているらしい。うわあ、どうしよう。このまま突っ走るか、それとももう一度後ろにつき直すか、あれこれ迷いながらも、まだスタミナは残っていると判断。ここからは一気にダッシュすることに。
予選のときはへろへろだった登り坂でオーバーヒートすることもなく、ラストの直線で1人抜かし、無事ゴールイン。結局、何位だったんだろう? タイムもよくわからないけど、自分的には大満足。これも、オナモミのお守りのおかげか。
胸に貼りつけたオナモミは、走り終わったあとも、ちゃんとくっついてました。瑠衣ちゃん、どうもありがとう。
今回の大会で、ますますロードレースの虜となってしまった僕。もっと早くなりたい──と、今は真剣に思ってます。そのためには、もっともっと練習しなくちゃなあ。あと、周りの状況を的確に判断して、瞬時に行動する能力も必要ですね。よーし、来年5月の「高橋尚子ロード大会」に向けて頑張るぞお。

最終種目の男子エキスパートは、風巻兄弟を交えての白熱の8キロレース。
いやあ、すごい迫力だったあ。集団が横を通り抜けていくと、風圧を感じるんですよね。僕もいつか、この中で走ることができるようになるといいなあ。


うわーい、ようやく書き終わったあ。
今回のレポートの分量からもわかるように、ホント密度の濃い大会でした。ぼーーっとしている暇はなく、あれやこれやと忙しく動き回っているうちに、あっという間に1日が終わってしまった感じです。
本当は、トリックスラローム&アグレッシブのデモンストレーションや、Kz CREWのダンスパフォーマンスショー、ホッケーのエキシビジョンマッチなど、ほかにも見たいものはたくさんあったんですが、時間的に(あと、体力的にも)とてもそんな余裕はありませんでした。残念。
お土産もいっぱいもらったし、お楽しみ抽選会ではペットボトルホルダーが当たったし、とっても満足。今回、参加を迷われた方々、この大会は出なきゃ損ですよ。ファミリー&ビギナーに参加するだけでも、充分に楽しめると思います。
そうそう──会場では、「ホームページ見ていますよ」と、たくさんの人に声をかけていただきました。どうもありがとうございます。
このページの写真は、がくちゃん、K川さん、やんもさん、あんたつさんが撮影したものを使わせていただきました。
どうもありがとうございます。
(文 くろけん)

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