日程:2003年10月5日(日)
場所:岐阜 長良橋通り
天下の英傑の偉業を偲び、毎年10月最初の土・日曜に開催される「ぎふ信長まつり」。武者行列や音楽隊パレード、路面電車を路面電車を人力で引くイベントなど、バラエティーに富んだプログラムで盛り上がるお祭りに、今年はなぜだか僕も参加しちゃいました。しかもインラインスケートを履いて。
参加したのは、「勝手おどりパレード」。その名のとおり、「皆さんで勝手気ままに楽しく踊りましょうよ」という主旨で、歩行者天国となった長良橋通りを闊歩するイベント。いつもお世話になっている岐阜県インラインスケート協会(GIA)は、一昨年からこのパレードに参加しており、昨年はなんとパフォーマンス賞&事務局長特別賞ゲットという偉業を成し遂げたのでした。
GIAのイベントにはできるだけ参加しようと思っている僕ですが、しかしこれまでダンスなどまったくやったことはなく、さすがにこいつだけは出られないかなあと躊躇していたんですが……。
そんな僕を奮い立たてくれせたのが、8月に名古屋で行なわれた「にっぽんど真ん中祭り」(通称・どまつり)でした。音楽に合わせて、楽しくかっこよく踊る人たちを観て、「わあ、いいなあ。こーゆーのに僕も参加してみたいなあ」と思った次第。もともとみんなでわいわい馬鹿騒ぎをするのは大好きなんですけど、実はこれまで祭りに参加した経験って皆無なんですよね。だから、汗を流して踊りまくる彼らが羨ましくて。
そこでふと思い出したのが、この「勝手おどりパレード」。ちょうどGIAが参加者を募り始めた時期でもありました。「をを。僕にも参加できるお祭りがあるぢゃん」と早速問い合わせることに。「インライン履いて前進できる人なら誰でもOK」という条件を聞いて、ソッコーで参加申し込みしちゃいました。
さて、そんなわけで、やってまいりましたお祭り当日。
「大きめのバンダナと輪ゴムを1本用意すること」というお達しがあっただけで、当日までなにをやるかはまったくわからないまま。本当に踊れるんだろうかとドキドキしながら集合場所の高橋尚子ロードへ向かった僕でありました。
と、なにやら河川敷の草むらに人だかりが。一体なんだろう? と近づいてみると、
と、まあ、そんなハプニングにも見舞われながら、プロスケーター寺田良太さんの指導のもと、ダンスの練習を開始する。

なにを隠そう(べつに隠す必要もないんだけど)、寺田さんは僕が始めて購入したインラインスケートの教習本で、お手本をされていた方なのでした。

颯爽と滑る姿を見て、「うわあ、この人かっこいい」と思い、インラインを始めたわけで、いうなれば僕をこの世界へ導いてくれたお方。そんな人に指導してもらえるなんて、ああ長良川の神様どうもありがとう──と川に向かってお礼をいうと……
僕たちのために寺田さんが用意してくださった曲は「Follow the Leader」。かなりアップテンポなナンバー。
歌のタイトルが示しているとおり、基本的にはリーダー(寺田さん)の真似をして踊ればいいわけなのだが、これがなかなかハードで難しい。結局、ろくに振り付けも覚えられないまま、練習タイム終了。
寺田さん曰く、それでOKとのこと。音楽に合わせてノリノリになることが第一で、ビシッと決めて踊るよりは、いろんなところで振り付けを間違えたり転倒したり……そういうほうが見た目に面白くなるという。ホントかなあ? と半信半疑のまま、パレードの出発地点である金神社へ向かう。
昨年は衣装も揃えて、見るからにカッコイイ踊りを披露したそうなのだが、今年は各自好き勝手な服装。唯一みんなで合わせたのはヘルメットの上から巻いたバンダナのみ。

中には、アラブの商人? と勘違いしてしまいそうな出で立ちの方もチラホラ。
とくに似合っていたのがこのお二方。
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服装はホント、見事なくらい全員バラバラです。
そして、ベストコスチューム賞はこの方で決まり。

……出発を待つ我々。すると、なにやらあたりが騒がしい。声のするほうへ目をやると、
スタート地点の金神社は、様々な衣装に身を包んだ老若男女でいっぱい。20以上の団体がこれから長良橋通りを踊り歩くわけです。
御輿を担ぐところもあれば、着ぐるみ人形ばかりが集まったチームもあったり、可愛いちびっ子が勢揃いの集団、和服姿のしっとり系、キラキラ衣装のダンサー系など、バラエティーに富んだ団体が勢揃い。

ここで初めて、「勝手おどり」のイメージキャラクターかっちゃんを目撃。

これがかっちゃん。彼女(たぶん女だよな?)の詳しいプロフィールはこちらを参照。
イラストだけでも充分インパクトある容姿をしているが、実物(?)はもっとすごい。


思わず指差して、「おまえはダッチワ(以下、自主規制)か!」とツッコミそうになりました。
さらに、かっちゃんの御神輿が登場。

こちらのかっちゃんは、先ほどの人形ほど衝撃的な顔はしておらず、よしよしこれなら子供にも見せられるとほっと胸を撫で下ろ……



かっちゃんについては、まだまだ語りたいことが山ほどあるんですけど、それを全部書いていると、いつまで経っても先へ進まないんで、さくっと省略。
金神社をスタートした我々一行は、歩行者天国となった長良橋通りへ。うわあ、周囲にはたくさんの見物客。
よーし、かっこいいところを見せてやるぞお。公道を走るチャンスなんて、普段は滅多にないので、思いっきり滑ってやる! と意気込んで通りに飛び出してみると……。

そうだ……忘れてたよ(T_T)
岐阜市内って、路面電車が走ってるんだった……。
こんなところをどーやって滑ればいいんだ? と戸惑ううちに、ミュージックスタート。うおっ! 練習のときよりも、テープの回転が少し早くないか? 果たしてついていけるのだろーか? とドキドキしながら、とにかく踊りまくる。
当然、線路でつまずく。
ジャンプする。
思いっきりこける。
でも、実際に踊ってみると、確かに振り付けを間違えたほうがオイシイことに気がつく。調和の中の不調和というか、荒削りならではのパワーというか、うまく表現はできないのだけれども、確かに面白いのだ。そんなわけで、「初心者の人が混ざっているほど、面白い踊りになる」と事前にいわれた意味をようやく理解した私でした。
1回踊っただけで、呼吸はぜいぜい、筋肉はぷるぷる。思った以上に、ハードな踊りです。ゴール地点の市役所まで約数十分、この踊りを繰り返さなければならないわけで、果たして体力が保つのか? とちょっと不安に。
しかし、何回も踊るうちに気分も高揚。最初は恥ずかしかった見物客の視線が快感に変わってきました。お客さんたちも巻き込んで、とにかく踊りまくる。すべてにおいてきっちり決まった振り付けがあるわけではないので、そんなに気負う必要もなく、いつの間にやら最高の気分に。
途中からは路面電車の線路もなくなり、公道を気持ちよく滑ったり、飛んだり跳ねたり。振り付けは間違えまくったけれども(踊っている最中に、「いつもこの部分で間違えてるよ」と寺田さんに注意されたりもしたけど(^_^;))、それすらまったく気にならない楽しい時間でした(え? ちょっとは気にしろってか?)

ホントめちゃくちゃ楽しくて、ゴールの岐阜市役所へたどり着いたときには、「え? もう終わり? もっと踊りたいなあ」と思ったほど。
踊りを終えて、ヘルメットをはずすと、うわあ、ものすごい汗で頭はびしょ濡れ。喉もカラカラで、配給されたお茶を2本立て続けに飲んじゃいました。

全チームがゴールインして、あとは表彰式を残すのみ。
特別賞、パフォーマンス賞、コスチューム賞など、各賞が次々に発表されていくが、しかしGIAの名は呼ばれない。
ついに、「準グランプリ」の発表となり、ああ、今年はなんの賞ももらえなかったか……とややガッカリした気分になる。ひょっとして僕のせい? とちょっと心配になったり。でもまあ、これだけ楽しめたんだからいいやと気分を取り直したところで、
へえ、どんなチームだろう?
……え? ええええええええええええ?(◎_◎)
みんなの口から真っ先に出た言葉は、「なんで?」。
いや、まさか優勝しちゃうなんて。
感激して、思わず泣きそうになっちゃいましたよ。
「長良川の神様、ありがとう!」
そう叫ぶと、

賞金の10万円(!)はみんなで山分けしました。
指導してくださった寺田良太さん、取りまとめ役を行なってくださったあいねぇさんを始め、一緒に踊ってくださった皆さん、本当にどうもありがとうございました。
来年も絶対参加しましょうね。
▼がくちゃんによるレポート&写真はこちらから(このページの写真の大半は、がくちゃんが撮影したものを使わせていただきました(感謝))。
(文 くろけん)

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