「さぁ コルネット。お昼までに作りましょうね。」 「うん!」 そう言ってコルネットとシェリーはタルトの材料と道具、それともぎたてのオレンジを持ってきた。 材料がそろったところで2人は作り始める。 数時間後・・・ 「いい匂いがしてきたわね♪もうすぐ完成よ♪」 「ほんと!」 チーン 何か焼けたようだ・・・ シェリーはオーブンを開けて中を見た。 それはもぎたてのオレンジで作ったオレンジタルトだ。 シェリーはタルトをテーブルの上に置くと隣にいたコルネットが目 を輝かせて聞いた・・・ 「おかあさん。もうたべていい?」 「もうちょっと冷ましてからね。じゃないと火傷しちゃうわよ」 「は〜い」 コルネットはがっかりした様子でキッチンを出る・・・・ 天界にいるシェリーがそんなことを思い出していると、隣にいるマリウスが口を開く 「おぃシェリー。コルネットが何か作ってるぞ?」 シェリーはコルネットがいる所を見下ろした・・・・ あの時コルネットと一緒に作ったオレンジタルトを作っている。 マスウスが「美味しそ〜」という顔で見てたのに気ずきシェリーが声をかける 「ねぇマリウス。たまには下に行きましょうよ。」 「ヤダ!」 シェリーが何回聞いてもたった一言「ヤダ」しか答えが返ってこない。 しょうがないこうなったら最後の手段・・・・ シェリーは笑顔でこう言った・・・ 「マリウス。一生のお願い!」 マリウスはこれには弱いのよねぇ♪ 「ったく・・・・・しょうがねぇなぁ」 「やった〜♪」 シェリーはマリウスが逃げないように腕をつかんでコルネットのもとに行く。 「コルネット♪」 「お・・・お母さん!お父さん!」 コルネットはかなり驚いていた。 「そうだ!ちょうどタルトが焼けたとこなの!私の部屋で待ってて。」 「OK♪」 そう言うとシェリーはマリウスを引っ張ってコルネットの部屋に向かった。 コルネットはシェリーが部屋に行くの見送ったあと、クルルの部屋に向かう・・・ バタン 「クルル。ちょうどシェリーお母様が来たんだ・・・け・・・・・ど?」 コルネットは呆れた顔で言う・・・ 「せっかくオレンジタルトが焼けたのにな〜」 コルネットが部屋を出ようとしたそのとき 「オレンジタルト!」 今まさに逃げようとしたところだ 「お母様が作ったオレンジタルト美味しいんだよね〜♪・・・・あっ・・・」 クルルは顔が真っ青だった・・・ 「く〜る〜る〜・・・・」 「ごめんなさい!」 「まぁいいわ。それよりクルルも手伝って!」 「は〜い」 2人はタルトとお茶を取りに戻った・・・ 「お待たせお母さん♪」 「こんにちは。シェリーおば様、マリウスおじ様」 クルルは席につくと、よだれをたらしてオレンジタルトを見ている。 「もぅクルルたら!」 小さなお昼のお茶会が始まった・・・・・ 〜END〜
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